貿易収支とは、国際収支の一項目で、モノの輸出から輸入を差し引いた額のことです。
輸出時は資金を受取り、輸入時は資金を支払いますので、この差引きの金額がプラスなら貿易黒字、マイナスなら貿易赤字となります。
国際収支とは、ある国がある期間に外国と行なった経済取引の総額で、大きく「経常収支」、「資本収支」、「外貨準備増減」に分けられます。
経常収支、資本収支、外貨準備金増減の合計は会計上ゼロとなるように記録され、経常収支が黒字なら資本収支は赤字というように表裏の関係にあります。
貿易収支は経常収支の中で占める割合が大きく、それだけ国際収支に与える影響も大きくなります。
一般に先進国は「経常収支黒字、資本収支赤字」という形が多く、特に日本は貿易黒字の拡大によって経常収支の黒字が大きすぎる(輸出で儲け過ぎている)として諸外国から非難されています。
●為替への影響について
輸入でも輸出でも同じですが、どちらか片方が多すぎる国の場合、その国の通貨の為替レートに悪影響が出ます。
下は貿易を行ったときの物の流れと、通貨の流れをあらわしています。
| ● 物の流れ | ||||
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輸入国 |
← |
輸出国 |
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| ● お金の流れ | ||||
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輸入国 |
→ |
米ドル |
→ |
輸出国 |
| ● お金の流れ(結果) | ||||
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輸入国 |
→ |
輸出国 |
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通常、貿易の決済には米ドルが使われます。(最近はユーロや円、ポンドを使う場合も出てきていますが)
輸入国は商品を買うため、自国の通貨を米ドルに両替し、輸出国に支払います。
輸出国は輸出で受け取った米ドルを、自国の通貨に両替します。
米ドルのまま使える国なら問題は無いのですが、通常米ドルを自国通貨に戻しますよね?
結果として、輸入国の通貨から輸出国の通貨への、両替が発生したのと同じことになります。
為替取引において、輸出国通貨は対米ドルで買われ、輸入国通貨は対米ドルで売られます。
そのため、輸入国の通貨の需要は下がり、輸出国の通貨の需要は上がります。
輸入の多すぎる国は、通貨需要が大きく下がるため、価値が下がりやすくなります。
結果として、
貿易収支がマイナスになる(マイナスが大きくなる)と、通貨価値が下がり、
貿易収支がプラスになると(プラスが大きくなる)と、通貨価値が上がる
ことになるのです。