管理人は、だいぶ以前(少なくとも20年以上になると思う)に日本とドイツの戦後におけるお金(かね)の集め方の違いについて、何らかの雑誌を見た記憶があります。
当時、学生だったためそれほど注意を払わなかったのですが、その中で書かれていた事をふと思い出しましたので、ご紹介したいと思います。
政治(家)の違いか、考え方の違いかはまでは記憶がないですが、日本もドイツも同じ敗戦国であるにもかかわらず、その後の焦点が違っていました。
今思い出せるのは、戦後、日本が米ドル紙幣を一生懸命集めたに対して、ドイツは金を集めたということです。
その雑誌の中には、金の延べ棒とドルの束の絵が、アメリカからそれぞれの国に対して矢印で移動した旨の挿絵があり、その絵が印象的でした。
(当時は、そうなんだ位のインパクトしかありませんでしたが…)
さて、どうしてこんな話を冒頭に持ってきたかというと、最近のドル安・円安といった傾向から、以前ほど貨幣の価値が無くなって来たと危機感を感じたからです。
歴史の勉強になりますが、
アメリカでは、1971年、リチャード・ニクソン大統領が米ドルの金本位制を停止しました。
これは、今まで金(きん)による裏づけのあった米ドルが通常の銀行券になったことを意味します。
そもそも、金本位制とは、
『中央銀行が、発行した紙幣と同額の金を常時保管し、金と紙幣との兌換を保証する制度』で、アメリカを除く他の国々は第二次世界大戦前に停止をしていました。
アメリカは自国の金保有量を元に1971年までこの制度を続けていたわけです。
(参考:金本位制)
そこで、先ほどのドイツと日本の集めていた通貨と金(きん)の違いについて思い出してみましょう。
日本は、金本位制に守られていたドルを集めていました。71年までは金に交換できるはずだったドルは、アメリカの決定1つで、銀行券になってしまいます。
それに比して、ドイツは金(きん)そのものを集めていましたから、金(きん)を所持しています。(もちろん、戦後の補償等でかなり流出していると考えられますが)
仮に貨幣が資産ではないと考えると、日本は資産を集めずに、ドイツは資産を集めていたことになります。